投資

9割が知らない堅実な投資の具体的な理論と方法|現代ポートフォリオ理論(ノーベル賞受賞)

投資を始めようと思うけどどこに投資したらいいのか、イマイチ分からない人は多いのではないでしょうか。

今回はそんな方のために、何かヒントになればと思います。

 

こんな方におすすめ

  • どこにどう投資したらいいのか知りたい
  • なるべくリスクを抑えて、利益を出したい
  • ノーベル賞を受賞した現代ポートフォリオ理論を知りたい
  • 堅実な投資をしたい

 

現代ポートフォリオ理論

 

現代ポートフォリオ理論とは、1952年にハリー・マーコウィッツ氏によって発表された分散投資理論を基盤として考えられた金融資産への投資比率を決定する理論。ハリー・マーコウィッツ氏は1990年にこの先駆的な投資理論の功績によりノーベル賞を受賞しました。

 

 

簡単に言いますと。。。

リスクをより下げてリターンをしっかり出すように良い感じに投資するって感じです。

 

 

 

投資をする上で最も気にしないといけないのはリスクリターン手数料です。

まずはこのリスクとリターンをメインにお話をしていきます。

 

リターンとリスク

リターンとは

まず、リターンとは誰でも知っていると思いますが、自分が投資した額からどれくらい増えたかを示すものです。

リターン% = (利益 ÷ 投資した額)× 100

 

リスクとは

しかし、リスクに関しては勘違いしている人も結構多いと思います。普通に日常会話でリスクという言葉を使うとどれくらい危険かみたいなイメージがあると思います。

ただ、投資の世界でリスクとはどれくらい振れ幅があるかという事を示すものです。専門的に言えばボラティリティです。正確に言えば、収益率の標準偏差です。

<振れ幅が大きい、(リスクが高い)チャート>

<振れ幅が小さい、(リスクが低い)チャート>

ちなみに、チャートは上昇が緑で下降が赤の場合が多いです。

注意

つまり、リスクが高いとは資金が0になる確率ではなく、振れ幅が大きいということ。

 

ポイント

それから、リスクでもリターンでも過去のデータを元に計算をしているだけで、決して未来を予測しているわけではありません。

リターンは、過去どれくらいのリターンがあったかを示したものであり、リスクは過去どれくらい振れ幅があったかを示しているものです。

 

値動きの種類

ここで考えられる値動きは

①ローリスク・ハイリターン

②ハイリスク・ハイリターン

③ローリスク・ローリターン

④ハイリスク・ローリターン

の4種類です。しかし、結論から言いますと現実世界には②のハイリスク・ハイリターンと③のローリスク・ローリターンの2種類しか存在しません。

 

ローリスク・ハイリターンは存在しない

例えば、もし①のローリスク・ハイリターンが存在したとすれば、

  1. ローリスクなのにハイリターンだと予め分かっていれば、誰もが買いだす。
  2. すると株価は一気に上がり、そこからはローリスク・ローリターンになります。

 

ハイリスク・ローリターンは存在しない

逆に④のハイリスク・ローリターンの株が存在したとしたら

 

  1. ハイリスクなのにローリターンだと予め分かっていれば、誰もが売り出します。
  2. すると株価は一気に下がり、そこからはハイリスク・ハイターンになります。

 

以上のような理由でローリスク・ハイリターンとハイリスク・ローリターンは一時的にあったとしても、市場の効率化ですぐに、ローリスク・ローリターンまたは、ハイリスク・ハイリターンにすぐ修正されてしまうという事です。

 

リスクを取るか、リターンを取るか

ハイリスク・ハイリターンかローリスク・ローリターンしかないという事は、つまり、リスクを取るか、リターンを取るかという考えになるかもしれません。

ハイリスク・ハイリターン

 

リターン リスク
a社 12% 20.9%

例えばこのようなa社の株を買ったとします。すると、リターンは12%なので、相当儲かる株です。しかし、リスクが20.9%と大きくなっています。

 

 

ローリスク・ローリターン

 

リターン リスク
b社 4% 16.7%

次に、ローリスク・ローリターンのb社の株を買ったとします。すると、リターンは4%で小さくなりますが、リスクも16.7%と小さく抑えることが出来ています。

 

 

しかし、だれでもリスクを取りたくないが、もっとリターンを取りたいと思いますよね。

そういう時は、このa社とb社の株を組み合わせると実現できるんです。

 

組み合わせると丁度いい

ハイリスク・ハイリターンとローリスク・ローリターンの2つの銘柄を組み合わせて

例えばこのような値動きの2つの銘柄を組み合わせるとした時。

リターン リスク
a社 12% 20.9%
b社 4% 16.7%
a社+b社 8.3% 18.9%

このように、2つの銘柄を組み合わせることで、リターンもリスクも中間ぐらいのものを造ることに成功しました。

もちろん、リターンをもう少し上げたければ、a社の株の保有割合を上げればいいですし、リスクを抑えたいのであればb社の保有割合を上げることで調整することができます。

 

 

相関関係について

ここで一つ難しそうなことを言います。

相関係数とは簡単に言えば、値動きが逆に動いているか同じように動いているかを判断するための指標です。(詳しく知りたい人は調べてみてください)

例えば、このような2つの値動きは、一方が上昇した時、もう片方も上昇し、一方が下降すれば、もう片方も下降すると言ったように、大体同じような値動きをしています。このような状態を「正の相関がある」とか、単に「相関がある」といいます。

 

逆に、一方が上昇した時に、もう片方は下降し、一方が下降した時に、もう片方が上昇するような値動きの状態を「負の相関がある」とか、「逆相関」とか言います。

 

 

負の相関を組み合わせると最高

リターン リスク
a社 12% 20.9%
c社 4% 18.1%
a社+c社 6.9% 3.9%

見てください!!。このようにa社と負の相関があるc社を組み合わせることで、リターンをそこそこ得られるのに、リスクを大きく下げることに成功しています。

 

ポイント

負の相関がある2つの銘柄を組み合わせることで、リスクを大幅に抑えながら、リターンを得られる。

 

具体的なポートフォリオ

これまでは、投資の世界では最も有名な理論の一つの現代ポートフォリオ理論の必要な知識だけを説明してきました。

ここまでのまとめ

  • 投資を考える時はリスクとリターンを考える
  • 値動きはハイリスク・ハイリターンとローリスク・ローリターンしかない
  • この2つの銘柄を組み合わせる
  • 特に負の相関がある2つを組み合わせると美味しい

 

 

以降は、この理論を使って実際はどんな銘柄を買っていったらいいのかを考えて見ます。

 

 

S&P500と米国債券

よく一般的に言われているのがS&P500米国債券は負の相関を取ることがよくあるという事です。

つまり、結論はS&P500と米国債券に投資しておけばいいということです。

 

 

なぜs&p500と米国債券は負の相関を持つのか

まず、債権の特徴として株と比べてリスク(振れ幅)が小さいという事と、株と比べて安全であるという事です。株に比べて債権が安全なのは株は返済の義務がありませんが、債権は借金ですので返済しなくてはいけないからです。しかし、株に比べて利益は少ないです。

この前提を頭に入れておいてください。

景気が良い場合

もし景気が良く株価がどんどん上がっているとします。

  1. より多くの人は株を買って儲けようとします。
  2. 債権を持っているより株を買った方が儲かるので、債権を売って、株を買います。
  3. すると、株価は上がり債権は下がります。

 

景気が悪い場合

逆に、景気が悪く株価がどんどん下がっているとします。

  1. 多くの人は資産が目減りするのを恐れて株を売ります
  2. あまり値動きが小さく、安全な債権を買い始めます。
  3. すると、株価は下がり債権は上がります。

 

基本的にはこのような大衆心理でS&P500と債権の価格は負の相関が起きるとされています。

もちろん、絶対ではなくそういう傾向があるという事です。

 

具体的な銘柄

ここまでくれば、S&P500と米国債券を買えばいいという事が分かったと思います。じゃ具体的にどの銘柄を買えばいいのか。という疑問が出てくると思います

投資の世界において分散して投資するという事が最も大事になってきます。

その問題を解決してくれるのがETFです。

ETF(ティッカー) 保有銘柄 経費率 配当利回り
S&P500 VOO 500 0.03% 1.5%
米国債券 AGG 11,000以上 0.03% 2.8%

ここで経費率とは手数料で、毎年このパーセンテージだけ手数料がかかるという事です。ちなみに、普通は0.5~1%程度なので、とても安いです。

この2つのETFはとても有名で、人気のETFになっています。まず、この2つを買っておけば間違いありません

 

具体的なポートフォリオ

それじゃこれらのETFをどんな組み合わせで保有すればいいかという話ですが、

ここからはその人のリスク許容度で決まっていきます。

 

年齢に合わせる

例えば、アメリカには「自分の年齢%だけ債権を持っておけ」なんて言葉もあるようです。つまり、30歳の人は30%だけAGGをもっておき、残り70%はs&P500のVOOを買っておくとかです。

また若ければ投資時間が長いので資産を増やすチャンスはあります。

 

資産に合わせる

そもそも資産が10万とか50万程度でしたら、資産を増やす方に集中した方がいいとも考えられます。資産を積極的に増やしたいと思うのであれば、VOOに9割、10割投資し、ある程度資産を増やしたら、守りの体制に入っていく、つまり、AGGの割合を増やしていくのもありだと思います。

逆に、資産がある程度あるとか、堅実にやっていきたい人はVOOとAGGを半々で保有しておくのもありだと思います。

僕の場合は少し極端で、1000万円までは資産を増やすために、S&P500に集中させようと思っています。

 

リスクとリターンを考えて決める

これは2005年から2022年までのVOOとAGGの株価データを使って、保有割合を10%ずつ変えた時の値動きのリスクとリターンのグラフです。グラフの中にある0~100までの数字はVOOの保有割合です。(つまり、10の点はVOOが10%でAGGが90%ということ)

 

このグラフから分かること100%AGGを保有するのは大きくリターンを下げてしまうという事です。

保守的にやるにしても、せめて10%はVOOを保有する方が良いと思います。

積極的に資産を増やしたいならVOOを100%や90%も良いと思います。

そして、リスクも抑えつつ、リターンをそこそこ取ろうという、ちょうどいい感じでやるなら、VOOの割合を40%から50%程度が良いのではないでしょうか。

 

 

最後に

僕も今は給料の一部をVOOの購入にあてています。とにかく投資は優良株に分散し、そして長期保有をすることが鉄則です。今回のS&P500は米国株の中でも非常に優良株です。そして歴史のある指数です。

 

ただ、投資をするにはお金が必要です。そのお金の捻出方法は2つです。1つは節約する事、もう1つは副業をすることです。そのブログも書いてみましたので是非読んでみてください。

 

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